【口頭発表】学会発表の流れと当日の雰囲気を解説【ポスター発表】
ほとんどの理系専攻の大学生のみなさんは卒業要件に卒業研究が含まれており研究室に所属して研究を行います。
そのような皆さんは1度は学会という言葉を耳にしたことがあると思います。
ですが、実際にどのようなことをするのかイマイチわかりませんよね。
今日は学会とはなにをするところでどのように参加を申し込み、準備をして当日どのような流れになるのか解説していきたいと思います。
はじめに
学会について解説しますなんて言ってますが僕もたいして参加したことがありません。
口頭発表とポスター発表をそれぞれ1回、同じ学会で参加しただけなので学会によっては流れ等、違うことも考えられますので大まかにこんな感じなんだ~くらいの認識でお願いします(予防線)
学会とは?
学会とは研究を行っている大学の教授、生徒であったり企業の社員がその成果を発表する場です。
ただ発表して「俺の研究すごくね?」って自慢するわけではありません。
学会には多くの専門家が集まるため質疑応答などで議論を行いその分野を発展させようというのが目的です。
また教授や企業目線で考えると、学会発表を行うことで研究業績と認められるため研究費であったり昇進の一つの判定材料にもなります。
学会発表の発表形式には2つあります。口頭発表とポスター発表です。
口頭発表はパワーポイント形式の発表資料を用いて会場で口頭で発表するものです。
発表時間は学会によって異なりますがだいたい10~20分ほど、その後質疑応答の時間が5~10分ほど設けられます。
ポスター発表は研究成果について書かれているポスターを準備して一定の時間掲示し、見に来た人に対して説明や質問を受け付けたりする発表形式です。
ポスターの掲示時間は約3時間ほどです。
参加方法
学会に参加する方法はインターネットでの申込みが一般的です。
また学会への参加、発表するには費用がかかります。大体6000円あれば発表できると思います。
また学会によっては、申し込む際に予稿と言われる発表する予定の研究内容を簡単に要約したA4サイズのファイルを一緒に提出する必要があります。
基本的に参加申込は学会が開催される日の2~3ヶ月前に行うのでそこまでに発表できるようにある程度結果を出しておかないといけません。
当日までの準備
予稿提出とともに発表の申込みが終わったら本番当日までに準備することはそれなりにあります。
まず、発表資料作りです。口頭発表ではパワーポイント形式で発表するので普段どおり発表資料をつくればいいのですがポスター発表は違います。
ポスターのサイズはA0サイズが一般的であるためこのサイズに収まるように資料を作らなければいけません。
印刷をするときも家庭用のプリンターでは印刷できず、大型のプリンターが必要になります。
印刷できないじゃん!と心配する必要はなく大型プリンターは大学においてあります。
口頭発表をするときは当日スムーズな発表ができるよう練習を何回かしておくようにしましょう。声に出して練習すると当日スムーズに発表できてカッコいいですよ。
また、質疑応答のときに何が聞かれるか考えて答えを用意しておくようにしましょう。
難しい質問をされても用意しておけばうろたえることなくスマートに答えることができるのでスーパーカッコよくキマリます。
また県外の学会に参加する際には交通手段の確保や宿泊施設の予約も必要になります。
学会の会場を調べ適切な宿泊場所を予約するようにしましょう。
当日の流れ
学会発表当日になったら緊張で張り裂けそうになっているかもしれません。
そんなときはひとまず深呼吸。発表で恥をかいても死ぬわけじゃないので気楽に行きましょう。
ポスター発表
ポスター発表をするときは自分のポスター発表時間の少し前に決められた場所にポスターを掲示します。
そして発表が始まるとポスターの横に立ち、見に来てくれた人に対して説明をしたり質問に答えたりします。
ポスター発表では長時間掲示することができるので他大学の似た研究をしている教授と議論をみっちりすることができます。
そのため、研究に対するアドバイスをいただいたり、新たな課題も見つかったりして非常に有意義に過ごすことができます。
そんな長時間も無理!!質問されても答えられない!!という方にはある裏技があります。
それは貼り逃げという技です。
文字通り、ポスターを貼ったらすぐに他のところに逃げてしまえば良いわけです。指導教授には怒られるかもしれませんが苦労することなく終えることができます。
口頭発表
口頭発表する場合は自分が発表する会場に早めに入り発表用のPCに発表資料を移します。その後は自分の番が来るまでドキドキしながら待ちましょう。
自分の番が来たらこれまで練習してきたとおりに落ち着いて発表しましょう。練習通りやればなにも問題ありません。
質疑応答の時間では必ずいくつかの質問が来ます。答えられる質問にはしっかりと答えましょう。
答えるのが難しい質問には「その点に関しては、今後検討したいと考えています」などと言って逃げてしまえば大丈夫です。
僕もこの答え方を発表時に知っておきたかった...(笑)
口頭発表は長くても30分程度なのでそこだけ気合を入れて頑張ってしまえば後は自由です!
学会参加するメリット
学会発表なんて準備もたくさんしなければいけないし行きたくないと思うかもしれませんが実はメリットがめちゃくちゃあり、デメリットなんてほぼありません!!
機会があればぜひ行くようにしましょう!!
就活でのエピソードになる
学会発表をすると就活でのエピソードに使えて有利になります。面接の時に院生の方は特に面接の際に自身の研究に対することをたくさん聞かれます。
また、学生時代頑張ったことに研究のことを書く学生はたくさんいます。
そういった時に学会発表をしたことが研究に対する姿勢やがんばったということの裏付けになります
僕自身、面接で研究について説明した際に、「学会は出たの?」と聞かれたことが何回かあります。
大勢の人の前で発表できいい経験になる
学会発表のような大勢の人の前で発表するということは学生時代なかなかありません。しかし社会人になると多くの人や偉い人の前でのプレゼンの機会が増えます。
そのようなときに学会発表をした経験が活きてきます。部長などの前でスムーズにプレゼンできれば評価が上がるのではないでしょうか。
空いた時間で観光ができる
学会の開催場所が県外や国外だと前乗りしたりするので空き時間に観光したり、その土地の食べ物やお酒を堪能することができます。
また宿泊費などは研究費から出してもらえるためタダで旅行に行けるようなものなのです。
学会発表したときの流れと感想
僕も実際に口頭発表1回、ポスター発表1回経験しています。
まず、自分は研究をそこまで熱心に取り組んでいませんでした(クズ)
そのため、発表したあとに質疑応答の時間に深く突っ込まれたら答えられないので恥をかいてしまう、どうしようと毎日悩んでいました。小心者です。
悩みながらなんとか発表資料を作成し、練習を繰り返し教授からOKをもらい学会に赴きました。
自分は地方に住んでいて学会は東京で開催されたので1泊2日での泊りがけでした。東京に行く機会もあまりなかったので東京につくとテンションが上りました(^o^)
会場の大学につくとそれはも頭の良さそうな教授たちがずらり。この中で発表するの?やばくね?と震えつつ、自分の発表は2日目なので他の人の発表も聞かず東京の街にくりだしました(クズ)
やっぱ東京って最高や...と感じながら1日目は幕を下ろしました。何しに来たんだ。
でも僕は小心者なのでちゃんとホテルでひとりで発表練習を繰り返しました。えらい。
さて、待ちに待った2日目、朝から緊張が止まらず何度もトイレに行ってました。メンタルが豆腐。
発表会場は分野ごとに別れているので発表の場では濃い中身のある議論ができます
発表する会場で順番まで他の学生の発表を聞いていましたが、みんな発表うまいしちゃんと質疑応答もしっかりしてて凄い...
あれ、僕場違い?と感じながら順番を待っていました。
ついに来た僕の番、足をガクガクさせながら発表するステージへ。参加している教授たちを見ながら話すと怖いのでスクリーンガン見してました。ごめんなさい。
発表自体はなんども練習していたので無事に終えることができました。
さて、問題は質疑応答ですが、誰も手を挙げない...
え?みんなそんなに興味ないの?逆に悲しい...
と思っていたらしぶしぶ質問してくださった教授がいました。
どんな質問が来るのか身構えていましたが割と簡単な質問でそつなく答えることができましたε-(´∀`*)ホッ
他にも2,3の質問が来ましたが無事にかわすことができました。
そして時間が来て自分の発表は終了しました。
学会発表をやってみた感想ですがと意外とこんなもんか!というような印象を受けました。すぐ調子乗ります。
そこまで発表でつまづくこともなく質疑応答でもそこまで鋭い質問も来ず、気持ちよく終わることができました。
自分の発表以外では学会に参加もせず観光を楽しむことができいい気分転換になりました(^o^)
しかもめちゃくちゃ遊んでも研究費でほぼペイできましたしほんとに学会発表は神!!!
おわりに
院生の方は卒業までに1回は学会発表をすると思います。
そこまで気負いせずに自然体で行くといがいと成功しますよ。学会を利用して観光をしたりして楽しみながら発表を乗り越えていきましょう!!!