【論文紹介】大麻の主成分THCは脳細胞を若返らせる!
こんにちは。じゃん です。
今日は自分が見つけたニュース記事にのっていた興味深い論文を簡単に紹介したいと思います。
論文紹介
紹介する論文は A chronic low dose of Δ9-tetrahydrocannabinol (THC) restores cognitive function in old mice | Nature Medicine という論文で大麻の主成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)に脳細胞の若返りを誘導する能力があることを示したという内容になっています。
自分はこの分野は専門ではなく素人なのでご了承ください。(笑)
THCとは?
テトラヒドロカンナビノール(英: Tetrahydrocannabinol; 略: THC, Δ9-THC)はカンナビノイドの一種。多幸感を覚えるなどの作用がある向精神薬。大麻樹脂に数パーセント含まれ、カンナビジオール (CBD) と共に大麻(マリファナ)の主な有効成分である。全身に存在するカンナビノイド受容体(英語版)に結合することで薬理学的作用を及ぼす。
THCは生きている大麻ではTHCA(THCのカルボン酸体)として存在し、伐採後に熱や光によって徐々に脱炭酸されてTHCへと変化していく。乾燥大麻の中ではTHCとTHCAが共存しており、この総THC(THC+THCA)で大麻のTHC含有率を表す。
THCは薬に使われているようですが、幻覚作用や記憶力の低下なども引き起こすとされているので摂取する量にって毒にも薬にもなる、ということでしょうか。
実験内容
大麻の主成分であるTHCを低用量、2ヶ月、12ヶ月、18ヶ月のマウスに、ミニポンプで28日間連続投与し、5日待って体内に残ったTHCがなくなった後、モーリス水迷路、新奇物体認識試験といった認知機能テストを行っています。
結果
THCの投与により、12か月、18か月のマウスの認知能力の改善が確認されています。一方で2か月のマウスでは認知機能の低下が確認され、これは大麻が学習能力の低下につながるという従来の見解と一致しています。
さらにそれぞれのマウスの遺伝子発現パターンを調べたところTHCを投与した18か月のマウスの遺伝子発現パターンが2か月のマウスのものに近づいていることがわかりました。
逆に、THCを投与したマウスの遺伝子発現パターンは18か月のマウスの遺伝子発現パターンに近づいていました。
これらの結果から認知機能にかかわる遺伝子について調べたところ、THCは学習および記憶において重要な役割を果たすcAMP応答配列結合タンパク質(CREB)を活性化させる事によりDNAを核内に収納する役割を持ちDNAとの相互作用が転写に大きな影響を及ぼすヒストンのアセチル化に関わるCBP遺伝子の発現が活性化します。
また、THCによるCREBの活性化、ヒストンのアセチル化はCB1受容体に依存していることが確認されました。
CREBとかCBP遺伝子とか専門外の自分からすればさっぱりですが・・・(;^_^A
結論
- 高齢のマウスにTHCを投与すると認知機能が改善する
- THCによりCREBが活性することによりヒストンがアセチル化され認知機能の改善が起こる
- 老化に伴う神経細胞の変化の一部はCB1シグナル低下に起因しており、THC投与で補うと、脳細胞が若返り、認知機能が回復する
まとめ
大麻は日本では現在所持が禁じられていますが使用法によっては人体に有用であるのかもしれませんね。大麻の依存度よりアルコールたばこなどの依存度のほうが高いともいわれています。法律で禁じられているいないにかかわらず、これらの依存性の高いものがどのように人体に作用するのかをしっかり調べて適切に向き合っていくべきだと思います。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございました。今回の記事はいかがでしたでしょうか。素人のまとめたものなので詳細は論文をご覧ください(;^_^A スミマセン
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